家を購入する時に、よっぽどのお金持ちでない限り、住宅ローンを組むと思います。
ですが、家を買う機会なんて、ほとんどの人が人生に1度あるかないかぐらいですし、知らないことばかりではないでしょうか。
家の購入を考えるようになったけれど、住宅ローンのこと、全然わからないよ。
・・・というあなたに、とりあえず知っておきたい基礎的な知識をお伝えしたいと思います。
住宅ローンの金利タイプ
そもそも金利って何?
住宅ローンとは、家を購入するためのお金を銀行などから借りること何ですが、借りたお金に対して利息が追加されます。
その利息を割合(%)で表したものを金利といいます。
銀行によっても金利は変わってきますし、借りる本人の属性などによっても、金利は変わります。
そして金利には、変動金利と固定金利があります。
変動金利
固定金利よりも金利が低いが、金利が変動するため、高くなる場合もあります。
金利が急激に上がる可能性は低い場合、変動金利の方を選ぶ方が多いようです。
固定金利
一定期間、またはずっと金利が固定される金利です。
金利上昇の恐れがある場合、固定金利を選ぶ方が多いようです。
ただ、変動金利よりも少し金利は高くなります。
住宅ローンの返済方法
住宅ローン返済の方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類の返済方法があります。
元利均等返済
毎月返済する金額が同じになる返済方法です。
ローン開始初期の返済金額の内訳は、元金よりも利息の方が割合が多くなります。
そのため、借り入れ元金の減りが遅くなる返済方法です。
ですが、返済金額が毎月一定なので、家計管理がしやすいのが特徴です。
元金均等返済
毎月返済する元金が同じになる返済方法です。
元金に対して、利息が毎月変わるのですが、ローン開始初期の返済金額は高くなりますが、時間とともに返済金額が減っていくような返済方法です。
元利均等返済と比べると、元金の減りが早い返済方法です。
さらに、元利均等返済に比べると、元金均等返済の方が、総返済額は少なくなります。
ただ、今の時代のような低金利になると、総返済額の差もそれほど広がらないかと思いますので、どちらがあなたに合っているか見極めて選択しましょう。
住宅ローンの諸費用
住宅ローンは金利にばかり目がいってしまいがちですが、住宅ローンの諸費用をきちんと理解しておきましょう。
住宅ローンの借り入れするときの諸費用には以下のものがあります。
- 印紙代
・・・1,000万円〜5,000万円以下の借入額で2万円 - 融資事務手数料
- 抵当権設定登記費用 など
その他、繰り上げ返済の手数料も確認しておきましょう。
無料のところもありますが、条件があったり、有料だったりは、銀行によって違います。
団体信用生命保険(団信)
住宅ローンを組むほとんどの場合、団体信用生命保険に加入しなければなりません。
この保険は、住宅ローンを組まれた方がローン返済中に亡くなってしまったり、高度障害状態など、仕事ができない状態になった時に、住宅ローンの残額を代わりに保証してくれる保険です。
この保険の保証料は、住宅ローンの金利に上乗せされますが、保証内容が充実するほど、上乗せされる金利も少し高くなります。
また、保証の内容によっては、健康診断の結果などの提示を求められることがあるようです。気になる方は、住宅ローンの相談をされる時に、詳しく聞いておくといいでしょう。
住宅ローンの選び方(私の場合)
我が家が住宅ローンを考えたときのだいたいの行動は次の通りです。
近くの取引のある銀行(A銀行)へ電話で予約して、住宅ローンについて相談へ
↓ ↓ ↓
その後、購入したマンションの営業の方が勧める銀行(B銀行)で仮審査
↓ ↓ ↓
家で住宅ローンについて情報収集し、色々なパターンでシミュレーション
↓ ↓ ↓
仮審査で通った銀行(B銀行)でも、対面で相談
↓ ↓ ↓
最終決定
住宅ローンを組むときの注意点
当たり前の話なのですが、無理のない返済ができるかよく考え、住宅ローンのシミュレーションをして確認しましょう。
住宅ローンのシミュレーションは、相談した銀行に依頼してもいいですし、インターネット上にも自由にできるシミュレーションが用意されています。
繰り上げ返済を細かく設定してシミュレーションできるものを見つけましたので、掲載しておきます。
こちらのWebページでは、返済方法なども設定できます☆
https://keisan.casio.jp/exec/system/1256183302
また、住宅ローンを完済する年齢があまりに高齢になるころに設定している場合は、将来の暮らしがどうなっているか見通しがつきにくいので、なるべく繰越返済できるよう計画されるのがいいとおもいます。
他には、住宅ローンの返済以外に、管理費(マンションなどの場合)や固定資産税も固定費としてかかってくることも覚えておきましょう。
毎月、だいたいいくら住宅にかかるのか、計算しておきましょう。
住宅ローンを組む際に、保険の見直しなどを勧められる機会があるかもしれません。
余計な保険に入っている場合などは、見直しもいいかもしれませんが、勧められるものは、ご自身で何が必要で何が不要なのか、見極めることが大事だと思います。
基礎知識を入れたら、相談に行こう
住宅ローンの基礎知識を少し頭に入れたら、ぜひ一度、住宅ローンについて銀行などへ相談しに行きましょう
私も最初、近所の銀行へ電話予約して、相談しに行きました。
わからないことだらけでしたが、丁寧に教えてくださり、その後も相談へ行くたびに、色々教えてもらっています。
何も知識がない状態よりは、基礎的な知識は入れて行った方が理解が早いと思います。
さらに、聞きたいことがはっきりしていることで、より理解が深まるはずです。
- 実際にローンを組む場合、いつ時点の金利になりますか?
- 諸費用について教えていただけますか?(借り入れ金額以外のお金)
- 住宅ローンの申し込みはいつまで可能ですか?
- 繰上げ返済の手数料はいくらですか?
- 住宅ローンの審査に必要な書類は何ですか?
- 住宅ローンを申し込んだ後にキャンセルや金額の変更はできますか?
- 一番手厚い保険の団信を考えているのですが、どのようなものでしょうか?
家を買うって本当に大変なことです。
あとで後悔しないように、納得して住宅ローンを組むようにしましょう。